![]() トリニティの力は世界中の国々や文化で認識されています。「3」という数字は完全なバランスを象徴し、何世紀にも渡ってヨガの世界でもマントラなど、神聖な表現や描写に使われています。 トリコナアーサナ(三角のポーズ)は、この「3」という数字の持つ神聖なバランスを全身で感じることができるポーズです。脚と上半身で三角形を作る過程で、仙骨、胸骨、頭蓋骨という私たちの体に備わっている三角形が並び、3つのアンカーポイントである両足裏と、下にくる手のひらでポーズを支えることで、美しいプラーナの流れ道ができ、全身にくまなくプラーナが流れます。 このポーズを安全に行うための鍵は、腰から股関節にかけての正しいアラインメントです。トリコナアーサナのサステイナブル(持続可能な)な練習法は、ヴィラバドラアーサナBと同様、前側にくる腰〜股関節を前足が向いている方向と同じ、「前」に向けます。一般的なアーサナのクラスでは、マットの長い側面と並行の、「横」を向けるように教えられているので、少し慣れるまで時間がかかるかもしれません。股関節が激しくひねらずに行う以下に説明する練習法であれば、末長く痛みとは無縁でいられ、かつ柔軟性アップとエネルギーのバランスアップがすぐに見込めるでしょう。 アーサナ アウトライン Hale Pule(ハレ プレ)では、アーサナのポーズを3つの要素:エッセンス、アンカー、ストレングスに分けて考えます。ポーズの意図、礎部分、力を発揮する筋肉を記憶するのにとても効果的なツールです。正しいアライメントにより最適なエネルギーの流れをサポートし、末長く、サステイナブルにプラクティスを続けられる環境を作ってくれます。 エッセンス:下半身を伸ばし(開き)強化する、背骨のねじり アンカー:足、下にくる手 ストレングス:太もも トリコナアーサナは日々の練習に是非取り入れてほしいポーズの一つです。筋力を鍛え、コアのつながりを育んでくれます。脚と背骨を完全に伸ばした状態で練習できるように、必要な高さのブロックを迷わず使うようにしてください。こうすることで、脚の裏側のかたさに働きかけ優しく開いていくことができ、結果ポーズの上達が早くなります。 ![]() 1. タダアーサナ(山のポーズ)で立ちます。膝を曲げながらジャンプして90度時計回りに回転した位置で、足一本分の幅を開けて着地します。着地するときは膝を曲げた状態です。マットの長い方の側面を向いています。 ![]() 2. 目線は真っ直ぐ先を見つめ、大腿四頭筋を(ポーズを行っている間中常に)アクティブにします。特に大腿四頭筋の下の方をしっかり使いましょう。両足かかとを同時に回転させてマットの後ろを向きます。片方ずつ回転させても大丈夫ですが、その場合は、左足のかかとを先に回転させましょう。後ろ足のひざを守るためです。前側にきている腰〜股関節が正面を向き、前足はマットの中心軸上、進行方向を向き、後ろ足は中心軸から10度外を向いていることを確認しましょう。 ![]() 3. 右手でブロックを持ち、ブロックと両腕で一直線を作る意識で腕を持ち上げます。(強制はしないこと) 背骨をぴんと伸ばして、前足(右足)に向かって前屈し、ブロックは足の右側、肩の真下に置きます。このとき、前にきている側の腰はまだ正面を向いていることを確認します。胸も含めて背骨がしっかり伸びた状態から胸を左方向に回転させてねじります。左腕は宙に伸びたまま、上背部の並びにくるようにします。目線は「下」、右腕の先を向くか、「横」、_すなわち胸が向いている方まっすぐ先を見つめるか、可能であれば「上」、左上の親指を見つめます。ここで15-20呼吸キープします。 ![]() 4. ポーズを解放するときは、頭を下に向けて床の方を見て、両腕は伸ばしたまま、吸いながら、背骨は長い状態を保ったまま上半身を起こします。腕はあげたまま、左足が前にくるようにかかとを回転させて逆側を向き、同じ手順でポーズを行います。 よくある間違い ![]() ひじの過伸展 せっかく股関節に優しいトリコナアーサナを練習しているので、その他の関節にも優しくしてあげましょう。過伸展の癖がある場合は、意識的に少しだけ曲げて練習すると真っ直ぐの感覚が身についてくるでしょう。 ![]() 後ろ足の角度が開きすぎている マットの中心線から10度を超えて開いてしまうと、後ろ足のひざの内側面を引っ張ってしまい、怪我のリスクを負うだけでなく、脚の裏側を伸ばし開くチャンスを逃してしまいます。 ![]() 背骨がカーブしている 前屈をする際は背骨を長くピンとした状態です。背骨が曲がってしまう場合は、ブロックを高く調整するか、ブロックを重ねましょう。 ![]() 首の一部分だけに力が入っている 上にきている腕の親指を見つめるには、背骨全体に加わっているねじりの結果自然に首もねじられるイメージを持ち、背中から頭が同じ流れにある状態を保ちましょう。 ![]() ブロックを握っている プラーナの流れが全身を巡るように、ブロックにおいた手は指と指の間をしっかり開き、ブロックを押します。ブロックを握ってしまうと、プラーナの流れが途切れてしまいます。
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12 月 2019
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