![]() 小さいころから偏食で、食べ物に関して変なこだわりがありました。ほぼ白い色をした食べものしか食べませんでした。例えばチーズ、ベーグル、クロワッサン、米、ジャガイモ、パスタなど。。。 お肉も食べていましたが、父に調味料やソースを洗い流してもらわなければ嫌でした。牛乳は大量に飲んでいました。あまりにたくさん飲むので両親が「誕生日には牛を買ってあげようか?」とジョークを言うくらいでした。生のトマトを一切れ食べるくらいならケチャップを500ml飲む方がましだと思っていました。 BLT(ベーコン、レタス、トマトが入ったサンドイッチ)は好きでしたが、レタスとトマト抜きで食べていました。小学校2年生のころ、お米にチーズを載せ て電子レンジでトロトロに溶かして食べるのが大好きなあまり、それについてイラスト付きの本を書いたものです。 高校生になった私の朝食は、巨大なマグカップに注いだコーヒーに"International Delight"ブランドの添加物たっぷりのあまーいクリームをトッピングしたものと、"Bagel bites"という一口サイズの冷凍ベーグルピザがお気に入りでした。残り物も使いまくっていましたし、「レンジでチン」が私のマントラでした。自分の顔 くらいのチョコチップクッキーを1ℓの牛乳で流し込んでも全く太らない私を友達はうらやましがっていました。野菜全般や、色が付いている食べ物に対してアレルギーを持っていると自分で思い込んでいたことは言うまでもないでしょう。ハタチくらいまでお米以外の穀物の名前は一つも挙げられなかったし、豆は缶詰に入っているものと思い込んでいました。 あの頃から、たくさんの変化がありました! 私は今、Hale Puleのヨーガ&アーユルヴェーダの指導者養成コースでシェフを務めています。 ![]() 旅の始まり 大学で環境科学を学んでいたころから私の食生活に変化が見えはじめました。自分の食生活がサステナブル(持続可能)ではないと気づいたのです。私はベジタリアンになり、大量のサラダを食べるようになりました。競技スポーツをやめてからは、低カロリーの食事やメディアが発信する“流行り”の食べものを取り入れては細い体を保つことに必死でした。 残虐な食生活からは大分クリーンになったものの、それでもアーユルヴェーダ的な食事からはかけ離れていました。ヨーロッパを旅してマクロビオティックに出会った私は、食べ物が私たちに調和や癒しをもたらすなんて本当に驚きましたし、食のもつ可能性に感銘を受けました。 それから約一年後、私はハワイ諸島を巡る大型客船でシェフをしていました。マイラ リューインに出会ったのはこの頃です。彼女からアーユルヴェーダの手ほどきを受け、私は食習慣に意識を向けることで、もっともっと生き生きとした人生を 過ごす事ができると気づかされました。たくさんの出来事を経て、私は海上生活をあとにし、マイラの近くで過ごすことにしました。Hale Puleで200時間の指導者養成コースを修了し、アーユルヴェーダを生活に取り入れるようになりました。 マ イラは私のアーユルヴェーダに対する関心の高まりを見逃しませんでした。船上で大人数に料理を作っていた経験を覚えていてくれて、「アーユルヴェーダ料理のシェフとして修行しませんか?」と聞いてくれたのです。とても光栄でした。この言葉が私の人生を180度変えました。 ![]() アーユルヴェーダと共に歩む新たな人生 「栄養豊富でフレーバーに満ちた食事を作る」というシンプルなアートを私は愛おしく思います。マイラの元でシェフを始めてから2年くらい経った今、私はカリフォルニアにある地元であるタホ湖とカウアイ島を行ったり来たりしています。 地元に戻った時は、アーユルヴェーダのランチやスペシャルブレンドのお茶、特製ギーを友人や家族、地元住民に提供しています。その他に、ヨーガの指導者養成コースや友人の結婚式のリハーサルディナーで食事を担当したり、プロのアスリートに料理を提供する素晴らしい機会にも恵まれました。 ![]() 最近ではコロラド州で数週間過ごし、オリンピック代表選考会の期間中、Jamie Andersonにアーユルヴェーダ食を作るだけでなく、瞑想をガイドしたり、ヨーガのアーサナを教えたりもしました。 Jamieはその後も日々アーサナの練習を続け、朝食にクニ(アーユルヴェーダのお粥)を好んで作っているようです。 (Jamie Anderson-プロのスノーボーダー。ソチオリンピックでは金メダルを獲得!) ![]() 食事と人生の質 単色で、ほとんとがタマス(惰性)の質を持った食べ物ばかりの食生活を振り返ると、それは私の当時の「人生の質」をそのまま映し出していたのだと、正直に思います。自尊心が低く、マインドがいつも曇っていてなかなか決断ができず、エネルギーレベルも低かったです。 今好んでいただく食べものは、色彩豊かでプラーナ(生命力)に満ちています。食べものに感謝をし、味わっていただきます。今までにないほど生き生きと、感謝の気持ちを持って、喜びと共に人生を歩めています。 「食事と人生は素晴らしいアートである」と私に教えてくれたマイラとHale Puleチームに感謝しています。 ![]() 自分が摂取するものの重要性に気づいた今、人生の質をそのまま映し出すものとして、ご自身の食生活を見直すことを皆さんにもオススメしたいです。 あなたは生命力が失われたものや加工食品を食べていますか?パッケージや缶詰、瓶に入ったものですか? 食べものがどこから来ているのか、どのように育てられたかを知ると、自分がいただく食事が自分の元に届けられるまでに携わってくれた全ての人たちへの感謝の気持ちが自然と生まれるでしょう。そして、その愛のエネルギーが食べものを通じて自分の体に入っていくことにも感激できるでしょう。 私は今、アーユルヴェーダ料理のシェフとして、愛と関心をもって食事を作り、一回一回の食事を通じて相手の人生が少しだけ輝きを増すような、そんな活動をしています。 写真(左から右へ):一緒に指導者養成コースを受けた仲間たちと/日本人向けのトレーニングで食事を作っている一コマ/過去最大のジャックフルーツと格闘しているところ笑 Kelsey Leaのウェブサイトはこちら→http://wholebowls.wordpress.com/
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12 月 2019
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