![]() サハラ砂漠は太陽に属しています。その砂丘の起伏の中に、かつて世界で一番大きな湖、メガ・チャッド(Mega Chad)が存在していました。しかし太陽の容赦のない照りつけによって、何千年も前に蒸発しました。しかしながら、現在も湖の銀色の残留物が、地球の裏側の生命を支えています。毎年、風に乗ってサハラ砂漠のかつての湖底の豊富なミネラル分の屑が南アメリカ大陸まで運ばれ、アマゾンの青々とした草木を肥沃にしています。 地球の複雑さや途方もない環境のバランスについての理解を深めるためには、地球全体を考察しなければいけません。地球は、様々な要素の相互作用によってバランスを保っている、ホリスティック(全体的)なシステムです。人間も同じです。本当の癒しを得るためには、私たちは人間についても、心と体と魂の全体で捉えなければなりません。 アーユルヴェーダとヨガがこれほど効果のある癒しのシステムである理由は、人間の健康に関してホリスティックなアプローチをしているからです。アーユルヴェーダとヨガのプラクティス(練習と実践)は、心と体と魂の融合や、これらの違った側面がいかに互いに、そして全体的に関係しているかに焦点を当てています。ホリスティックな観点から、私たちは心や感情に働きかけることが、いかに身体的に大きなインパクトを与えるかを理解しています。それゆえ、本当の癒しは私たち全体に働きかけるものでなくてはならないのです。 癒しにホリスティックなアプローチを使うには、西洋医学の(対処療法的な)実践の下にある考え方からシフトする必要があります。還元論の視点で見ると、対処療法のアプローチでは心と体と魂を切り離し、それぞれを個別に扱う傾向にあります。症状を、研究室でのそれぞれの部位の化学的な構成の分析を通した既知の事実から導き出します。病気の下に隠れている多元的な原因よりも、病気自体を扱おうとするのです。
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2017年に初めて行われた日本語通訳付きのアーユルヴェーダ・シェフトレーニングに参加したKaoriさんにゲストインタビューを行い、シェフトレーニング滞在中の様子(#1)やトレーニング後に起きた変化(#2)などについて話していだアーユルヴェーダ・シェフトレーニングきました。(#1と#2の2回に分けてお届けします) ![]() Q.シェフトレーニングに参加して、変化はありましたか? 変化はとても大きく、たくさんあると感じています。 まず毎日を過ごすことがより楽になったこと、体や心の不調が生じても事前に解決策を見出せるようになり、バランスの取れた状態を築けていることです。アーユルヴェーダ料理を以前よりも美味しく作れるようになったのも嬉しい変化です。キッチンに立つだけで良い気分を感じれるようになりました。 体の変化としては、滞在中に3キログラムの減量がありました。むくみやガス感の緩和で消化力が安定したからだと思います。それと以前に増して寝起きや寝つきが快調になりました。目覚ましがまったく要りません。排泄も、ヨガティーチャー・トレーニングを機にどんどん安定したリズムになっていますが、シェフトレーニング後はさらに良くなっています。また私はピッタ(火のエネルギー)が旺盛な体質で、不調時にはピッタの症状である口内炎や肌荒れを起こしやすかったのですが、肌荒れはごくたまにに減り、口内炎に関してはもう何年もなっていません。ほかにもここ最近著しく感じている変化はPMSや生理の軽さです。PMSはほとんどなく、生理そのものも軽いので期間中もとても楽に過ごせるようになって、自分でも驚いています。 心や意識の変化では、「今が一番大事」と思えるようになりました。生活のなかで1つ1つに意識を向けることで良い動機を持って経験を続けられています。それは食事だったり、家のことだったり、お料理教室でのレクチャーだったりです。アーユルヴェーダ料理の実践や生活全体を整えていくことは、これまで私には足りていなかった“受容の心”を育んでいると思います。 シェフトレーニングでは単に料理を学ぶというよりも、食べ物がもたらすもの(結果)やエネルギー(動機)を総体的に見てどのように取り入れるかを実践しました。その経験から、自分に関することや周りで起きることへもこれまでとは違った捉え方ができるようになっています。人生の方向性が良いものへと変わっていると実感できることが増えて、料理とともに人生が美味しくなっていっていると思います。 |
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12 月 2019
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