マイラ・リューイン 最近慌ただしいですか? 電気を付けっ放しにしていますか?立ちながら食べたり、オンラインで買い物しながら食べたりしていますか?車の鍵を失す、とか?
休暇にはすることが一杯です。楽しむことが沢山あり、 愛する人達にも会うでしょう、イベントに出かけたり、計画しなくてはならない食事のプランがあったり。でも、予定が(とても)詰まったスケジュールでは、あなた自身、もしくは他者を満足させるために、おそらくあなたは1日を通して慌ただしく過ごし、沢山の事をやり遂げないと、と感じることでしょう。慌ただしいこと、というのはいい感じがしませんよね?
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最近、友人とニュージランド北島へ楽しい旅をしました。私が旅行をする際は、なるべく自分で料理ができる場所に泊まれるよう全力を尽くしています。できるだけ、ギー、一握りの何種類かのスパイス、新鮮なデーツ(私の大好物!)を持って行くようにしています。そうすれば、新しい環境に移動しながらも、自分が最高の気分でいられるのです。
キッチンにどんな設備があるかは分かりません。時には、使い慣れた料理道具のすべてがないこともあるでしょう。でも、こんな状況を逆手にとってクリエイティブになるのです。「必要は発明の母」なんて言うでしょう? 島の湾岸エリアに到着した時には、友達と私はパンを作りたくてたまりませんでした。というのは、これが旅行の後の自分のエネルギーをグラウンディングさせるのにもってこいなのです。普段私はオーブンでパンを焼きますが、ここではコンロが有るだけでした。母がコンロでソーダブレッド(膨張剤にイーストの代わりに重曹を使って作るパン)で作っていたのを思い出し、私のいつものアーユルヴェーダ風パンのレシピを試してみることにしました。それが、とても上手く仕上がったのです! ![]() 感性と知性、女性らしさと男性らしさ、月と太陽、夜と昼。全宇宙で、相反する性質の組み合わせが生き生きとしたダンスを醸し出します。 アーユルヴェーダは、環境や私たちの自身の中に、この相反するものの相互作用の価値を見いだすのです。実際、相反するものがバランスをもたらすという考えは、アーユルヴェーダ療法の核となる原則です。この原則を食事や日々の活動に当てはめることができるのです。一番大切となるのが、これを自分自身のエネルギーを操るために当てはめるということでしょう。 ここでいうエネルギー、というのは、プラーナの事を指していると理解してください。プラーナは一般的に「生命力」と説明されますが、プラーナには様々な種類があります。プラーナは宇宙で最も微細な元素で、「空」、「風」、「火」、「水」、「地」の元素の本となります。これらの元素が私たちの体を作り、宇宙を作っているのです。ですから、プラーナは私たちが経験すること全ての根底にある原因だと言えるでしょう。プラーナは生命を作り、それを維持します。プラーナが引き抜かれてしまった時、衰弱や死という結果となるのです。 アーユルヴェーダとヨガは基本的にプラーナ的な薬だと言えます。アーユルヴェーダとヨガの実践の目的は、深い持続的な治癒が起こるように、私たちという存在の中のプラーナの流れを促すことです。特に天与の女性性エネルギーと男性性エネルギーといった私たちの中の相反する側面のバランスをとることによって、プラーナの流れを最適にさせるのです。 この2つのエネルギーは、性別に関わらず、私たち皆の内に存在するのです。 女性性エネルギーは内の世界を照らしだし、感性、慈悲、優しさといった性質を持っています。私たちのこのような側面はカパ・ドーシャ(冷やす性質の水の元素、地の要素)、右脳、左半身に関連しています。男性性エネルギーは外の世界に向かわせます。これが、職場での私たちの知性の火、つまり行動を起こす欲望なのです。私たちの男性的な側面はピッタ・ドーシャ、左脳、右半身に関連しています。 ![]() 秋は楽しい季節です。豊かで温かな色、清々しい空気に包まれ、外出するのが本当に楽しくなり、自然の成長を体験することができます。「仕事に取り掛からなくてはならない」という強制を感じるときこそ、私たちが生活の中で起こしたい変化を作り出すための努力をする時なのです。 秋はヴァータの季節でもあります。風が支配し、風が動きや変化のエネルギーを運んできます。しかしながら、私たちはこのエネルギーに夢中になりすぎてしまうことがあります。ゴールに向かうための努力として、たくさんの時間を画面の前で過ごしたり、マルチタスクをするために注意を撒き散らしたりしてしまうことがあるでしょう。過剰な精神の活動は、自然の中に見られる変化の推進力と対になるもので、ヴァータドーシャの増悪や調和の乱れを引き起こす傾向にあります。私たちが心配していたり、眠れなかったり、忘れっぽかったりしているときには、ヴァータドーシャをケアすることが必要です。 ヴァータドーシャを調和のとれた状態に戻すためには、ヴァータの軽くて乾いた質と反対の質を持つ調理した温かい食事で、均衡を取るのが素晴らしい方法となります。 暖かなセータに身を包み、地元のファーマーズマーケットや直売所などで滋養のある、グラウディングした生産物を見つけることをお勧めします。新鮮なかぼちゃと人参を選んでください。これらは両方とも、甘味、ラサrasaの質を持っています。甘味のある野菜は、オーグメンティングで、滋養をもたらして体の組織を作り、この変化の季節に安定とグラウンディングの気持ちをもたらしてくれます。 ![]() サハラ砂漠は太陽に属しています。その砂丘の起伏の中に、かつて世界で一番大きな湖、メガ・チャッド(Mega Chad)が存在していました。しかし太陽の容赦のない照りつけによって、何千年も前に蒸発しました。しかしながら、現在も湖の銀色の残留物が、地球の裏側の生命を支えています。毎年、風に乗ってサハラ砂漠のかつての湖底の豊富なミネラル分の屑が南アメリカ大陸まで運ばれ、アマゾンの青々とした草木を肥沃にしています。 地球の複雑さや途方もない環境のバランスについての理解を深めるためには、地球全体を考察しなければいけません。地球は、様々な要素の相互作用によってバランスを保っている、ホリスティック(全体的)なシステムです。人間も同じです。本当の癒しを得るためには、私たちは人間についても、心と体と魂の全体で捉えなければなりません。 アーユルヴェーダとヨガがこれほど効果のある癒しのシステムである理由は、人間の健康に関してホリスティックなアプローチをしているからです。アーユルヴェーダとヨガのプラクティス(練習と実践)は、心と体と魂の融合や、これらの違った側面がいかに互いに、そして全体的に関係しているかに焦点を当てています。ホリスティックな観点から、私たちは心や感情に働きかけることが、いかに身体的に大きなインパクトを与えるかを理解しています。それゆえ、本当の癒しは私たち全体に働きかけるものでなくてはならないのです。 癒しにホリスティックなアプローチを使うには、西洋医学の(対処療法的な)実践の下にある考え方からシフトする必要があります。還元論の視点で見ると、対処療法のアプローチでは心と体と魂を切り離し、それぞれを個別に扱う傾向にあります。症状を、研究室でのそれぞれの部位の化学的な構成の分析を通した既知の事実から導き出します。病気の下に隠れている多元的な原因よりも、病気自体を扱おうとするのです。 2017年に初めて行われた日本語通訳付きのアーユルヴェーダ・シェフトレーニングに参加したKaoriさんにゲストインタビューを行い、シェフトレーニング滞在中の様子(#1)やトレーニング後に起きた変化(#2)などについて話していだアーユルヴェーダ・シェフトレーニングきました。(#1と#2の2回に分けてお届けします) ![]() Q.シェフトレーニングに参加して、変化はありましたか? 変化はとても大きく、たくさんあると感じています。 まず毎日を過ごすことがより楽になったこと、体や心の不調が生じても事前に解決策を見出せるようになり、バランスの取れた状態を築けていることです。アーユルヴェーダ料理を以前よりも美味しく作れるようになったのも嬉しい変化です。キッチンに立つだけで良い気分を感じれるようになりました。 体の変化としては、滞在中に3キログラムの減量がありました。むくみやガス感の緩和で消化力が安定したからだと思います。それと以前に増して寝起きや寝つきが快調になりました。目覚ましがまったく要りません。排泄も、ヨガティーチャー・トレーニングを機にどんどん安定したリズムになっていますが、シェフトレーニング後はさらに良くなっています。また私はピッタ(火のエネルギー)が旺盛な体質で、不調時にはピッタの症状である口内炎や肌荒れを起こしやすかったのですが、肌荒れはごくたまにに減り、口内炎に関してはもう何年もなっていません。ほかにもここ最近著しく感じている変化はPMSや生理の軽さです。PMSはほとんどなく、生理そのものも軽いので期間中もとても楽に過ごせるようになって、自分でも驚いています。 心や意識の変化では、「今が一番大事」と思えるようになりました。生活のなかで1つ1つに意識を向けることで良い動機を持って経験を続けられています。それは食事だったり、家のことだったり、お料理教室でのレクチャーだったりです。アーユルヴェーダ料理の実践や生活全体を整えていくことは、これまで私には足りていなかった“受容の心”を育んでいると思います。 シェフトレーニングでは単に料理を学ぶというよりも、食べ物がもたらすもの(結果)やエネルギー(動機)を総体的に見てどのように取り入れるかを実践しました。その経験から、自分に関することや周りで起きることへもこれまでとは違った捉え方ができるようになっています。人生の方向性が良いものへと変わっていると実感できることが増えて、料理とともに人生が美味しくなっていっていると思います。 2017年に初めて行われた日本語通訳付きのアーユルヴェーダ・シェフトレーニングに参加したKaoriさんにゲストインタビューを行い、シェフトレーニング滞在中の様子(#1)やトレーニング後に起きた変化(#2)などを教えていだきました。(#1と#2の2回に分けてお届けします。) アーユルヴェーダ・シェフトレーニングについて![]() Q.ハレプレやマイラとの出会いは? 自分の生きる力を試したい、そんな想いが始まりでした。 2016年、ヨガを本格的に学びたいと海外留学を考えたとき、検索して一番に目についたのがハレプレのヨガ・インストラクター養成講座(ヨガティーチャー・トレーニング)でした。ほかのコースも見てはみましたが、ヨガの形態だけでなくアーユルヴェーダもあわせてホリスティック(総体的)に学べそうなところや、指導者であるマイラ・リューイン本人がヨガとアーユルヴェーダを取り入れた人生を歩む実践者であることが魅力でした。“本質的な実践についてを本人から直接的に学べる”、これがハレプレのティーチャー・トレーニングを選んだ理由でした。 カウアイ島に着いて初めてマイラに会ったとき、「Welcome(ようこそ)」とやわらかい声をかけられてとても安心した気持ちになったのを今もはっきりと覚えています。 「よし、ヨガを学ぶぞ!」と意気込んでた力みがそこで緩みました。そうか、ここでは頑張るんじゃなくて受け入れるんだと感じました。この一瞬でマイラのあたたかさを感じて「来るべくして来たんだな」と思えました。 マイラ・リューインより ![]() 夏の時期には、緊張が高まり、気性が上り、忍耐力が低下します。これらはピッタ・ドーシャが過剰なときに出やすい数多いサインのほんの一部です。しかしながら、私たちのゴールが心と体のバランスを取ることであるならば、ピッタが他のドーシャと同じようにポジティブな用途でも役に立つことを覚えておくことは大事なことです。 ドーシャのネガティブな側面ばかりを見ていると、私たちが進むべき方向を見失ってしまうでしょう。私が600時間のアーユルヴェーダ・ヘルスカウンセラー資格取得プログラムのドーシャのレッスンを書いたときに、ヴァータとピッタとカファが整ったときの多くのポジティブな面を紹介しているのは、そのためです。ピッタについて、バランスの取れている状態と、バランスが乱れている状態の両方について話すことができると、人生がバランスの取れた状態になったときに、どのように感じるかを認識しやすくなり、そこから離れていったときには、その物事がひっくり返るということがわかりやすくなるでしょう。 マイラ・リューインより ![]() キッチンへ行って、食品を貯蔵している棚の扉を開けてみましょう。冷蔵庫や戸棚の中、そのほか食べものがしまってある場所すべてを見てみましょう。そこで多くの場合見つかるのは十分な量の食料、何ヶ月も、ときには何年ももつ量の食べものです。 この投稿をパソコンやスマートフォンで読むことができているほとんどの人は、本当の飢餓を経験したことはないでしょう。それにもかかわらず、飢餓状態が深い恐れをもたらすという概念が多くのクライアントや生徒たちに見受けられます。 この傾向は、何年もの間私のクライアントである人の例を出すとわかりやすいでしょう。彼女は人生のほとんどの間、深刻な血糖値の変動に悩まされてきました。彼女はお腹が空くと、めまいがして倒れるのではないかと恐れていました。決して実際に倒れたことがないのにもかかわらずです。結果として、彼女は飢餓に対して大きな恐れを抱くことになりました。私が彼女に会ったとき、彼女は1日に6回の食事をしていました。痩せているのに、お腹が張っていて、人生に対する恐怖に満ちていました。私は、彼女の食事を1日3回にするようにサポートしました(そして適切な場合には少しの軽食)。彼女のマインドが落ち着き、お腹の張りが治まり、人生における消化が改善するまでには、たった6ヶ月ほどしかかかりませんでした。私が一番驚いたのは、食事の回数を減らしたのにもかかわらず、彼女の体が自然な体重を取り戻したことです。 |
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