![]() サハラ砂漠は太陽に属しています。その砂丘の起伏の中に、かつて世界で一番大きな湖、メガ・チャッド(Mega Chad)が存在していました。しかし太陽の容赦のない照りつけによって、何千年も前に蒸発しました。しかしながら、現在も湖の銀色の残留物が、地球の裏側の生命を支えています。毎年、風に乗ってサハラ砂漠のかつての湖底の豊富なミネラル分の屑が南アメリカ大陸まで運ばれ、アマゾンの青々とした草木を肥沃にしています。 地球の複雑さや途方もない環境のバランスについての理解を深めるためには、地球全体を考察しなければいけません。地球は、様々な要素の相互作用によってバランスを保っている、ホリスティック(全体的)なシステムです。人間も同じです。本当の癒しを得るためには、私たちは人間についても、心と体と魂の全体で捉えなければなりません。 アーユルヴェーダとヨガがこれほど効果のある癒しのシステムである理由は、人間の健康に関してホリスティックなアプローチをしているからです。アーユルヴェーダとヨガのプラクティス(練習と実践)は、心と体と魂の融合や、これらの違った側面がいかに互いに、そして全体的に関係しているかに焦点を当てています。ホリスティックな観点から、私たちは心や感情に働きかけることが、いかに身体的に大きなインパクトを与えるかを理解しています。それゆえ、本当の癒しは私たち全体に働きかけるものでなくてはならないのです。 癒しにホリスティックなアプローチを使うには、西洋医学の(対処療法的な)実践の下にある考え方からシフトする必要があります。還元論の視点で見ると、対処療法のアプローチでは心と体と魂を切り離し、それぞれを個別に扱う傾向にあります。症状を、研究室でのそれぞれの部位の化学的な構成の分析を通した既知の事実から導き出します。病気の下に隠れている多元的な原因よりも、病気自体を扱おうとするのです。
0 コメント
|
カテゴリー
すべて
アーカイブ
12 月 2019
|