![]() エゴについて言えるのは、それがいつも正しくありたい(たとえそうでなくても)と思っていることです。怒りや緊急性が勝って、サットヴァに根ざした結末を曇らせてしまうことがあります。ヨガはエゴのファサードを取り払い、真実を生きることを可能にしてくれる私たちに与えられたギフトです。 エゴに支配されているときを判別する簡単な方法があります。自分が頑固になっているときや、自分を正当化したり弁護しなければいけないときはそうでしょう。プルシャ、もしくは心の神様からの指揮は、優しく、しつこくなく、愛情からくるものです。エゴよりも声のボリュームが抑えめであるため、プルシャの声を聞くには、視点をシフトすることが必要になります。物理的に視点を変えてみるのも一つの手です。単純なようですが、逆転のポーズはマインドのシフトにも効果的です。逆転の英知がここにあります。 ピッタを鎮める逆転のポーズ夏の間、ピッタの火の要素がエゴに火をつけがちです。シャランバ サルバンガアーサナ(サポートされた肩立ちのポーズ)は、視点のシフトにもってこいのポーズです。その他の逆転のポーズとは異なり、肉体とマインドを冷ますだけでなく、喉に位置するヴィシューダチャクラのバランスを整えるので、あなたにとっての真実をより明確に、話しやすくしてくれるという効果もあります。 アーサナのプラクティスにシャランバ サルバンガアーサナを取り入れてみてください。夏の暑いときはもちろん、一年中、ピッタが上がってしまったときはいつでも、クールダウンしてくれるので、真実の柔らかな声に耳を傾けることができるでしょう。シークエンスとしては、逆転のポーズとして組み入れるか、プラクティスの最後が良いでしょう。 エッセンス:クーリング、コーミング、視点のシフト アンカー:後頭部、肩甲骨、上腕の裏側 ストレングス:骨盤底筋、上背部、臀部、足 基盤から作り上げるシャランバ サルバンガアーサナ このポーズを安全に長期的にやり続けるための3つのポイントは、まず、首に自然なカーブをつくる(あごを引いたり、後ろに倒したりしない)こと。次に、頚椎も含めた背骨全体がマットから浮いていること。最後3つめは顔はまっすぐ天井を向いた状態を保ち続けることです。 ![]() 1. 仰向けに寝ます。太ももから足先まで両足をくっつけ、腕は体側に、手のひらは下に向けます。天井をまっすぐ向き、首に自然なカーブを作ります。あごをひいたり突き上げたりしないように気をつけましょう。このポーズを行っている間中このカーブをキープしましょう。 ![]() 2. 息を吸い、骨盤底筋をつかって足を振り上げます。足はできるかぎりまっすぐ伸ばして、両脚は意識してくっつけます。手のひらで大地を押してサポートしましょう。 ![]() 3. 引き続き脚を振り上げ、お尻をマットから浮かせます。5本の指を一体となって天井方向に向けて、両手を仙骨に当てます。背中は45度の角度に、足は頭の方向、ジャックナイフの形をつくります。これはフルポーズではありませんが、この状態で練習してもこのポーズのほとんどの効能を得ることができます。 ステップ3を違う角度から見たときの手の向きです。 ![]() 4. 手を徐々に背中の上の方に歩かせます。脚はまっすぐ伸ばしたままです。背骨全体がマットから離れていて、首に自然なカーブがある状態をキープしましょう。
シャランバ サルバンガアーサナのバリエーション ステップ3以降を楽に行えるようになったら、以下のバリエーションにチャレンジしてみましょう。 ![]() 1. 手の指同士を組み、床を押して、腰をさらに上に持ち上げます。常に背骨が上に上に、大地から離れている状態をキープしましょう。 ![]() 2. パドマアーサナ(座ったロータスポーズ)が快適にできる場合は、このバリエーションを行い、ポーズを解放する際もこのままパドマアーサナで着地してもokです。 よくある間違い ![]() 足を持ち上げるときに膝が曲がっていまう 足をまっすぐに伸ばして両脚をくっつけた状態で足を持ち上げられない場合、よりシンプルな逆転のポーズ、シルシアーサナの準備のポーズなどでまずコアの力を鍛えましょう。 ![]() 手が腰の横に来ていて、親指がその他の指と離れてしまう 手は5本指が一体となって仙骨に当てています。親指が離れてしまうと、親指の関節に負担がかかったり、腰に沈み込んでしまうのを防ぎ、腕全体の持ち上げる力を生かすためです。 ![]() あごを引いて首が平ら(フラットネック)になっている シャランバサルバンガアーサナ(をフラットネックの状態で練習すると、姿勢が歪み、感覚器官を司る神経の血流が制限されてしまいます。(他のポーズにも同じことが言えます) ![]() 頭が後ろや、左右に傾いている このポーズでは首はフレックスの状態です。ニュートラルなポジションで自然なカーブを保ち、怪我を防ぎましょう。
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12 月 2019
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