マイラ・リューインより ![]() アーユルヴェーダとヨガは、どのようにより良い人生を生きるかという知識を豊富に与えてくれます。私たちのトレーニングに参加した生徒は、それでも私が家に帰ってからすぐにすべてを変えることは期待していないと伝えると往々にして驚きます。一晩で徹底的にすべての生活を見直すよりも、まずは2、3つの変える意志のあることをピックアップしてみるようにと提案しています。それを無理なくできるようになったら、また2、3つ加えていけばよいのです。このより健康で 幸福な状態に向かう着実な歩みは、どのように練習や実践を重ねていくべきかと同じです。 アーユルヴェーダとヨガへの移行 アーユルヴェーダとヨガの目的は私たちに本当の自分を思い出させることですが、そのようになるまでには、数日ではなく、何ヶ月、何年もの継続が必要です。 だからと言って、変化や改善の大事なポイントが起きないかといえば、そう言うわけではありません。そのような大事な瞬間も、日常の継続した練習と実践を通して1つにまとめられていくのです。日々の努力の積み重ねが洞察力を磨き、あなたが学んだことを理解し吸収する助けになるのです。 アーユルヴェーダとヨガにおけるこの変化のモデルは、休息をとることを伴って築かれていきます。パンチャカルマで毒素を輩出した後に回復期が設けられているのも、それが理由です。またヨガのアーサナの練習の最後に、シャバーサナを行うのも同じ理由です。私たちの成長にも満ち引きがあり、私たちも自然の摂理に従い、成長の季節の後には静止する季節があるのです なぜ劇的な変化は不安定さを引き起こすのか 私はしばしば「少しでも良いものは、多ければもっと良いに違いない」という考えが間違っていると話しています。白黒はっきりしたタイプの考えを、健康や幸福の基礎を築き上げることに当てはめると、害が起きることがあります。新しいライフスタイルへの変化に対しても、このように考える人は自分を改善してくれると思われる考えや練習、モノに執着(raga)やこだわりを経験することがよくあります。こだわりを追求することで、少しペースを落としたり練習を控えたほうが良いというサインを見逃してしまうのです。そして結果として、ひどく不安定な状態を引き起こしてしまいます。 こだわりの根元にあるのはエゴであり、ときにエゴは私たちをこだわりを持ったものしか見えなくしてしまうのです。そして盲目であることは、例えその執着しているゴールが健康や精神的な発展と名付けられたものであったとしても、自分自身や周りのものにダメージを与えてしまいます。しかしエゴに先導されなくても、私たちはゴールにたどり着くことができます。あなたが自身のハイヤーセルフとつながったとき、のちに何が起こるのかに執着せずに着実なペースであなたが目的とする方向へ進んでいけるのです。 エゴかハイヤーセルフのどちらが先導しているかを知るのは簡単です。あなたを導く声のトーンに注意を払えば良いのです。もしあなたのゴールが週に一度108回太陽礼拝をということであれば、あなたのエゴがポーズとポーズの間を飛ぶように行ってそのリストを達成しようとするでしょう。ハイヤーセルフの声の場合は、もっと穏やかで呼吸やアライメントに注意をするように気づかせてくれます。(アド・ムカ・シュヴァーナ・アーサナ:ダウンドッグについてのブログをご覧ください)。 エゴの声を聞いて従ってしまうと、怪我をしたり調和が乱れたりします。ハイヤーセルフの声を聞けば、練習や実践を深められ、今の力を超えてできることを広げていけます。 はじめの一歩 ![]() アーユルヴェーダとヨガを生きることは、あなたの真の精神を見いだす一連の行為です。もし、すぐに変化が起きるならば、世界はとても違うものになるかもしれません。自己発見の一連の行為が、自然と開かれていくのを待ちましょう。 今年の健康への旅路をより深めたいと考えているならば、ここにいくつかアイデアがあります。 1. 3日間キッチャリーを摂る(もしくは、あなたの住んでいるところが暖かい時期にパンチャカルマ・ホームセラピーに申し込む)。アグニ(消化の火)をリセットすることによって、あなたの肉体と精神の微細な通り道が一掃されます。そうすれば、世界は美しく完全な方法で開くでしょう。 2. 今月、何か一つ新しい練習を追加する。少しチャレンジングだと思う新しいポーズを1つ練習してみるか、もしくはブラーマリー・プラーナヤマ(蜂の音の呼吸)を朝の瞑想の前に追加してみましょう。 3. 圧力鍋のような、調理が簡単になるキッチン・ツールを取り入れる。そして私たちのアーユルヴェーダ・フムスを最初に試してみてください。自分で乾燥ひよこ豆を調理すると、缶詰のものを買うよりも何倍もいい気分になるでしょう。 あなたが変化を始める前に最後にやっておくことの提案をしたいと思います。始める前のあなた自身の写真を撮っておいてください。そして数ヶ月後にもう一枚撮ります。それらを見比べて身体やエネルギーの変化を見つけてください。ピッタ・ドーシャを鎮めたあなたの笑顔は柔らかくなりましたか? サントーシャ(知足)を育むことを学んだあなたは、”心配からできたしわ”は薄くなってきましたか? あなたの過程の記録としてその写真を役立て、また気持ちの中に疑念が湧いてきた時には、それを見て思い出してください。 サットヴァ(バランスと調和)の方向を目指すとき、前向きな変化が必然的に起こります。その旅路に対してオープンになってください、穏やかな自分自身で進み、本当の自分自身を思い出す過程を楽しんでください。
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12 月 2019
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