![]() 自分を取り巻く世の中のことを、アーユルヴェーダの視点から学ぶと、バランスと調和のとれた人生を実現するために、ヨガのプラクティスを活用できるようになるでしょう。 例えば、季節が変わるときや食べ物がエネルギーに変わるときのように「動き」があるときは、必ずヴァータドーシャ が関わっています。ヴァータは、空や風の要素でできていて、動きが生まれる空間を作り、風の力を使って、あるものをA点からB点へと動かします。食べ物を口から消化管を通って大腸まで届けたり、血流によって栄養素を体の隅々まで届けたり、食べ物から受け取ったエネルギーで足を動かし歩くことができる、こういったことすべてがヴァータの働きによるものです。 現代的なライフスタイルは、ヴァータをあっという間に過剰な状態に押し上げます。絶え間ない移動、マルチタスキング、刺激など、ヴァータが増える原因にさらされることが多いからです。風の要素が増え始めたとき、初期に起きる症状が、腸内に発生するガスです。体が発するこの重要な信号に気づくことで、ヴァータが体の他の部位に移動する前に上昇を食い止め、ピッタやカファといった他のドーシャのバランスが崩れるのを未然に防ぐことができます。パワンムクタアーサナ、ガス抜きのポーズをヨガのプラクティスに取り入れてみましょう。 パワンムクタアーサナは、腰回りを安定させ、上半身と下半身のつながりを強化しながら、ヴァータを鎮め、腸内に溜まったガスを抜いてくれるポーズです。ヴァータが高まったときや、転換期などに、例えばディナチャリア(日課)を行う、オーグメンティングの食材(例えば全粒の穀物やアップルシチュー)を食べるといった、同じくヴァータを鎮める行動と組み合わせるとより効果的です。 アーサナアウトラインHale Pule(ハレ プレ)では、アーサナのポーズを3つの要素:エッセンス、アンカー、ストレングスに分けて考えます。ポーズの意図、礎部分、力を発揮する筋肉を記憶するのにとても効果的なツールです。正しいアライメントにより最適なエネルギーの流れをサポートし、末長く、サステイナブルにプラクティスを続けられる環境を作ってくれます。 エッセンス:ガス抜き、コーミング アンカー:背中、臀部 ストレングス:骨盤底、腹部 土台から作り上げるパワンムクタアーサナドリシティ(目線)は曲げている方の膝に固定させましょう。ポーズの安定感が増し、よりヴァータが落ち着きます。 ![]()
![]() 2. 呼吸と連動させながら腕を天井へと伸ばしてから、頭上、マットの上に置き、横隔膜を開きます。 ![]() 3. 息を吸って、右足をできる限りまっすぐな状態を保ちながら天井に向けて持ち上げます。腰筋を鍛え、骨盤底筋を意識し、しっかり使うことができます。 ![]() 4. 右膝を曲げ、両手で膝のすぐ下、すねのあたりを持ちます。(膝が痛む場合は、太ももの裏側を持っても構いません)太ももを上半身に引き寄せます。 ![]() 5. 息を吐きながら、額を膝に近づけます。首が痛む場合は頭は持ち上げずに、ポーズを取っている間中、マットにつけた状態で構いません。 ![]() 6. 左足をマットから浮かせて、足の甲を伸ばした状態で、足先を使って大きな丸(できるだけ偏りのない綺麗な丸)を描くように足を回します。両足共、足首の前側をすーっと伸ばします。時計回りに5回、反時計回りに5回大きく丸を描いたら、左足を床に降ろします。 ![]() 7. ポーズを解放するときは、右足を天井に向けて伸ばしながら、両腕を頭上に伸ばし、そこからゆっくり右足を降ろします。なるべく足をまっすぐな状態を保ちながらゆっくりと降ろします。もう片側も同じように行います。 よくある間違い![]() 持ち上げている足の力が緩んでる 天井を向いている足は、お尻から足先までしっかり使ってアクティブな状態を保ちます。プラーナの流れがよくなり、力強さがアップします。 ![]() 足を持ち上げるときに膝が曲がっている 出来る限りまっすぐな状態をキープしながら持ち上げます。骨盤底筋や腹筋が鍛えられます。 ![]() すねを持つ指を組んでいない 指を組むことで、手のひらを流れるエネルギーを使って優しく膝を上半身に引き寄せることができ、このポーズの効果を最大限に受けることができます。 ![]() 円を描く際に脚の骨が左右に回転している 膝と足の甲は常に天井を向いた状態で円を描きます。股関節や膝を守るためです。 ![]() つま先が伸び、力が入っている 足首の前側は伸びていますが、つま先はリラックスさせましょう。 ![]() 膝が曲がった状態で円を描いている 円を描いている足はまっすぐ伸ばしましょう。 ![]() ヨガとアーユルヴェーダの関連性についてもっと知りたいあなたには、200時間のヨガインストラクター養成コース がお勧めです。
2 コメント
山本珠未
6/18/2018 04:37:46 pm
山本珠未と申します。
返信
山本珠未
6/19/2018 03:09:13 am
ありがとうございました。
返信
メッセージを残してください。 |
カテゴリー
すべて
アーカイブ
12 月 2019
|