![]() 英雄になるとは、どういうことでしょうか? 最近では、この言葉は戦争や支配の文脈で使われ意味が混同されるようになってしまいました。英雄的な資質、勇敢であることや強さを持つことは、ヨガのレンズを通して見ると全く違う意味を持ってきます。 私たちは、常に人々や制度、ものごとと戦うようにマインドに引き込まれます。しかし、あなたの外側にあるものと戦うことは、内側との真なる戦いから気を散らしているに過ぎません。この時代を超越した戦いでは、マインドとエゴを正しい場所に正しい大きさで置くようにと求めていると、バカヴァット・ギーターで概説されています。このような戦いの中で英雄になることは、私たちにエゴの武器を下ろし、私たちとその他すべての生き物との間にある単一性を受け入れることが求められます。簡単なように聞こえるかもしれませんが、この旅路には強い不屈の精神が必要です。 ヴィーラアーサナVirasana、英雄のポーズ、は本当の意味での英雄的資質を教えてくれます。静けさの中に座り、深い内側での戦いに向かいます。あなたは自分自身にポーズを強要しますか、それとも自分の体に優しくいることを選びますか? 「活動の中に 無活動を見 無活動のなかに 活動を見る人は たとえどんな種類の仕事をしていても 相対世界を超越した覚者である」 ー「神の詩 バガヴァッド・ギーター」第4章(18)田中嫺玉 訳より ヴィーラアーサナは、かかとをお尻の外側に出して座るだけという単純なものではありません。あなたが残りの人生でアーサナのプラクティス(練習と実践)を続けたいと思っているなら、なおさらです。このアーサナを安全に行うには、いつの日かかかととかかとの間でお尻が床につくまで、徐々に時間をかけてふとももや足の甲を伸ばしていく必要があります。大部分の人は、最初のうちはブランケットやボルスター、枕などを使うといいでしょう。あなたのエゴが、プロップスを使うことと争うかもしれません。しかし、それは何年もかけてそのアーサナに取り組んできた先生によって示されたお手本を真似しようとして、自分の限界を超えようとしているに過ぎません。エゴは植物のようなものなので、水や肥料を与えることをやめれば、成長は止まります。 安全なヨガのアーサナのためには、プロップスを使いましょう ![]() プッロップスを使うことで、アヒムサahimsa(非暴力)、優しさと思いやりを持ってポーズを徐々に深めていくことができます。今月のヴィーラアーサナのチュートリアルを練習するときには、あなたがこのアーサナを既にマットだけで行なった経験があるとしても、ブランケットや枕を使いましょう。経験を積んだヨギーでさえもこのアーサナでは膝を痛めることがよくあります。急に関節に負担をかけるよりも、プロップスを使ってみてから要らないと判断することをおすすめします。 ヴィーラアーサナで座ったときには、両膝頭に注意してください。膝頭は最初から最後まで水平でないといけません。もし膝頭が内側に入っているとしたら(下のよくある間違いをご覧ください)、プロップの上に座りましょう。徐々に筋肉が伸びてきたら、プロップスを減らしたり小さくしたりします。最終的にあなたのエゴに打ち勝ったとき、あなたの体に対してアヒムサでありながら床にお尻を下ろせるようになるでしょう。 ヴィーラアーサナのためのブランケットの折り方 ヨガのアーサナのプラクティスために家にいくつかの種類のプロップスを用意しておくのもよいアイデアです。ブロックは、特に立ちポーズで床を自分の方に近づけたいときに役に立ちます。ヴィーラアーサナでは、ブロックよりも枕や折りたたんだブランケットなど柔らかいものに座る方が、あなたのからだを解放するのに向いています。もしブロックなどの硬いものに座ってしまうと、そのうちもう少し低く座れるようになったとしても気がつかないでしょう。 この目的のためには、何枚かの厚手のブランケットを用意しましょう。ブランケットを下の写真のように細長く折りたたみ、かかとが広がり過ぎないようにちょうど良い大きさのプロップスを作りましょう。ブランケットの縁をちょうど坐骨の下に置き、残りの部分を後ろ側に置きます。 アーサナ・アウトライン ハレプレでは、アーサナを次の3つのポイントに分けて説明しています。その3つとは、エッセンス(本質)、ストレングス(強さ)、アンカー(錨、支え)です。これは、体のどこがグラウンディングしているか、きちんとしたアライメントのためにどの筋肉を使っているかという、ポーズの意図をシンプルに覚えるためのツールです。これらのポイントは、あなたの人生を通して持続可能な練習と最適なエネルギーの流れをサポートします。 エッセンス:穏やかにグラウディングする ストレングス:骨盤底 アンカー:脚の前下部と坐骨 土台から作るヴィーラアーサナ 始める前にプロップスをお尻の下に置きます。必要な時のために、いくつかの他のプロップスも手の届く範囲に置いていきます ![]() 1.膝立ちから始め、膝を腰幅に開きます。足の内側がちょうどお尻の外側の位置にくるようにします。手をお尻に近い前腿に置き、曲げながら腿の骨を外側に回転させます。 ![]() 2.かかととかかとの間にお尻がくるように座り、膝頭が水平の位置にあることを確認します。もし、内側に回転している(よくある間違いをご覧ください)ようであれば、プロップスを足してもう少し高い位置に座ります。 ![]() 3.手を腿の上に置き、背骨を恥骨から頭蓋のてっぺんまでまっすぐに伸ばします。そのまま15〜25回呼吸をします。 軽減法 かかとを広げて座ることが難しければ、代わりにヴァジラサナvajrasana(正座のポーズ)をやってみてください。同じように腿を伸ばすポーズです。 よくある間違い ![]() 背中が丸まっている。お尻の下のプロップスの高さが十分でないときに起こります。ブランケットを増やすか、ボルスターに座って背骨をまっすぐに伸ばしましょう。 ![]() 背骨が反り過ぎている。背骨は、恥骨から自然なカーブを描いて伸びているべきです。腰や胸を反らせるのはやめましょう。
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12 月 2019
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